わたしにはなんにもない
ほんとに冗談抜きでなんにもないんだ
そりゃあ大事なものだとか手離したくないものだとか欲しいものとかだったなら山ほどあるけどさ
それはぜんぶじぶんの外っかわにあるもので
わたしに在るものじゃなくて
だからこそ手離したくなくなったり欲しくなったりするんだけども
つまり自分に備わってるものがなにひとつないんだよ
悔しくて虚しくてわらってしまうな
手離したくても手離せないようなそんななにかがほしいなって言ってるうちはだめだね
せめてわたしの今日がわたしのなかでいちばん輝いてくれますように
電車に揺られながら