がらくたばこ

記憶のがらくた突っ込んでます。それだけです。

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さいきん眠れない夜がつづいている。眠れない、というよりは眠らないだけなのかもしれない。夜ってなににも縛られない、静寂と暗闇の、動物の音と星と月の明かりだけが頼りな、現代における唯一の自然なのかもしれない。あーあ、小難しい文章はきらいなのに、小難しい文体でしか書けなくていやんなるな。

 

ひとりぼっちになったから、暇がふえた。ひとりぼっちになった?ううん、人間なんてもともとひとりぼっちだったな。それを誤魔化し薄めて信じて歩いてたから、見放されたみたいなきもちになるだけ。まあとにかく、ひとりの時間が増えて、ひまになって、趣味が欲しいなって模索中。どうして絵を描くことは立派な趣味になるのに文章を書くことはあんまり趣味とされないのかな。なーんか不満だから、ひさしぶりに文章を綴ってみてる。

けどなにもかけない、えがけない。結局凡人だからつまらない文章しかかけない。自分のこころも躍っていないのに他人のこころを動かせるわけない。

 

もちろんたのしい時間がないわけじゃない。けど、いまはなんだか暗いというか、なにも掴めないというか、そういう気持ちだから、文章も暗くなっちゃうみたいだね。

 

ところで、腐ったみかんってあるでしょう。有名なお話。腐ったみかんをみかん箱に入れると、ぜんぶ腐っちゃうっていう。腐敗は伝染する。

 

ねえ、わたしたち、誰がいちばん最初に腐ったのかな。まだおいしく食べてもらえるかな。暗い夜じゃ、腐ってるか腐ってないかも見えないね。それじゃあ、実は腐ってないことを期待して、今夜は眠ることにしようか。おやすみ。